イーマシーンズJ6446レポート / メモリ増設編
概要と前提
このページは、メモリ増設時の注意点と作業の方法、メモリ増設後のベンチマークを掲載する。
マニュアルにも書いてあるが、このMB(MSI RS480M2 )はダブルレートDDRを採用している。これは、2枚一緒にアクセスすることで大域幅を増やし転送データを2倍にする方法。とりあえず、組となるメモリは同じメーカーで同じ時に製造されたメモリを使うのが常識。他のメモリについての知識はメモリ増設の注意点(2005/05/03)を読むこと。
イーマシーンズJ6446のメモリと増設メモリ
もともと装着してあるのはInfineonのDDR400(PC3200) CL3 片面実装。

追加するメモリは、半年前に激安で買ったバルクメモリ(Teamというシールはある)
ちなみにバルクメモリにも色々あるが、これは普通に使う分には問題はないバルク品。

イーマシーンズJ6446に実装する
青と黒のメモリスロットがあるが、それぞれ同じ色のスロットが組となる。はじめには青にメモリは挿さっていた。

4枚を挿してみた。さて、以降スロットに関する記述があるのでよく見ていて欲しい。

バルクメモリを挿したあとはメモリーテストを行うのだが、前回メモリーテストを実施したので、起動はするだろうと思い省略した。基本的にはMBが変わると動かなくなるメモリもあるので、長期運用をするならテストしておくことをお勧めする。方法は上記の注意点のページの下部を参照。
性能を測る
電源ボタンを押すと、あっけなく、起動した。システムも1.4GB(グラフィックに128Mとられている)認識している。正常に動いているようだ。というわけで、色々なパターンでベンチマークを実施した。ベンチマークは、演算速度を測るsuperπ(円周率104万桁)ベンチマーク、ゲームアプリケーション側としてファイナルファンタジーベンチマーク3、メモリの大域幅の測定のためにEVERESTによるスコアテスト。
結果は以下のとおり。(最上段の256×2は、購入直後の測定、面倒になったのですべてのパターンは調べませんでした)
| No | 青スロット MB |
黒スロット MB |
合計 MB |
superπ 秒 |
FF3-H | FF3-L | リードMB/s | ライトMB/s | 動作 レーテンシ CL | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 256×2 | - | 512 | 39s | 2121 | 3723 | 4947 | 1580 | Dual PC3200 DDR 3-3-3-8 58.7 ns |
|
| 2 | 256×2 | 512×1 | 1024 | 47s | 1776 | 3213 | 2756 | 889 | PC3200 DDR SDRAM 3-4-4-8 67.6 ns |
|
| 3 | 256×2 | 512×2 | 1536 | 42s | 2041 | 3520 | 4715 | 1645 | Dual PC3200 DDR 3-4-4-8 64.2 ns |
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| 4 | - | 512×2 | 1024 | 42s | 1955 | 3440 | 4140 | 1540 | Dual PC2500 DDR 2.5-4-4-6 66.6 ns |
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| 5 | 512×2 | - | 1024 | 40s | 2097 | 3654 | 5058 | 1824 | Dual PC3200 DDR 3-4-4-7 58.0 ns |
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| 6 | 512×1 | - | 512 | 44s | 1884 | 3364 | 2823 | 1021 | PC3200 DDR SDRAM 3-4-4-7 63.7 ns |
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| 7 | 512×2 | 256×2 | 1536 | 41s | 2042 | 3578 | 4734 | 1625 | Dual PC3200 DDR 3-4-4-8 62.8 ns |
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結果と考察と結論
1 ≧ 5 > 7 ≧ 3 > 4 ≫ 6 ≫ 2
まず、気になるのは2スロット使用デュアルチャンネル時と3スロット使用シングルチャンネル時の性能の差。No1とNo2を見比べるとわかるが、明らかにシングルチャンネル時の性能は落ちている。特に、演算性能では2割という大きい差が出ていている。当然ながらメモリを共用するグラフィックも同じようにスコアは落ちているのがわかる。増設する際はやはり2枚セットでないと性能は期待出来ないのがわかる。では、この大きな差はどこから来ているのだろうか。
2スロット使用時と、4スロット使用時は違いを見てみよう。No1.3.5を見ると、2スロットのみ使用しているほうがスコアが良いのがわかる。つまり違う仕様の256MB×2×2=1024MBよりも、512×2=1024MBのほうが良い結果になると考えられるわけだ。ここで注目出来るのが、No4とNo5。同じメモリを使用しているのに、スコアが異なっている。これはつまり、使用するスロットによって引き出せる性能が異なることを意味する。わずか数センチでも配線が短いほうが良いということだろう。(注:マージンの大きな正規品のメモリなら、その差は小さくなるかも?) そういうわけで、No2とNo6を見てもらえばわかるように、シングルチャンネルでも1スロット使用している時と3スロット使用しているときも当然、スコアに違いが出ることになる。
次にNo3とNo7。メモリの組を入れ替えてみた。スロット間の差をメモリで埋めることが出来ないかと考えたのだが、あまり効果は無かったようだ。メモリは同期させているため、性能の出せない方にあわせるということになるので、当然、スペックの低い(規格の達しない)ものや、粗悪な品質のメモリが混じれば、いくら良いメモリを入れていてもその性能を発揮させることは出来ない。
勘違いをしないでほしいのは、大きなデータ(高解像度の画像など)を処理する場合は、処理に必要なデータ量のメモリを搭載したPCのほうが処理速度が速い。(上記のベンチマークテスト環境はメモリ使用量が一般的な利用時よりも少ないので256×2の結果が良いといえる)
メモリーの効果は保存するデータがメモリー量に達するまで維持され、あふれたデータはさらに遅いHDDに一時移動する必要があるからだ。特に、J6446はグラフィック出力に128MB占有されてしまうので、OSは残った量しか利用できない。ダブルチャンネルでメモリが動作してさえいれば差はほとんどないので、日常的にPCを使う人は2枚一組でという条件を満たして増設しておいたほうが良いだろう。
一昔と違って、安価に1GB以上メモリを搭載することが出来るようになったわけだが、大きな容量のメモリを1枚増やすよりは、メモリの規格と品質に気を配り、MBに適した搭載方法(つまり、2枚一組)と量を自分の使い方に応じて適切に選んだほうが、結果的に使いやすいPCになるだろう。